乳がん検診の実状
乳がん検診を受ける様に日本中で推奨されているのは知っているでしょうか。
国際的な検診標準としてマンモグラフィが設定されています。マンモグラフィが導入されてから欧米諸国では乳がんでの死亡率がぐっと下がってきている現状が有ります。しかし、日本では乳がんの発生率自体が増えてきている傾向に有ります。引いては死亡者数も上がってきていると言う事になるでしょうか。
そこで、日本における乳がん検診の実状を考えてみたいと思います。
乳がんだけではありませんが、日本でがん検診を始めるようになったのが1950年代の事、それから30年後の1980年代初等にやっと老人保健事業の一部として全国的に整備される事になり、胃がん等で死亡する率が下がったと言う実績を出した様です。
しかし、その時の乳がん検診で行われていた内容は視診・触診だけだった様で充分であったとは言えませんでした。マンモグラフィが導入されたのはつい最近の事で、2000年になってやっと50歳以上の方に検診させる様に改正された様です。
これによって乳がん発見率は今までの3倍にはなり、早期発見がしやすくなった事になります。
しかし、日本のマンモグラフィ検診の実状は、マンモグラフィ自体を導入している市町村が100%では無い事、導入されている所でも受けた事が無いと言う方が多いと言う事が現実の様で、これではどんなに機械が性能良くても、乳がん対策にはならないのではないかと感じます。ですから今後、マンモグラフィの受診率を上げる様な対策が今以上に必要になってくると思います。